エネルギーパスの燃費性能の評価ステップ |
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「エネルギーパス」では、エネルギーの消費量を三段階のステップで評価します。 | |
Step1 必要エネルギー ある住宅で室温を冬期20℃、夏期27℃以下、一定の給湯使用などの所定の生活を一年間過ごした時に、冷暖房、給湯、換気、照明を使用するのに必要となるエネルギー量(エネルギー需要)です。 必要エネルギーには、給湯器や発電システムなどのアクティブな設備効率は含まれていません。断熱性能や日射コントロール性能などの建築物としての住宅自体の省エネルギー性能を示す値なのです。数値が少ないほどに高性能であり、高い居住快適性や健康性能を有していることになります。 |
Step2 最終エネルギー 住宅自体のエネルギー需要である必要エネルギーを導入予定(もしくは導入済み)の給湯器やエアコン、太陽光発電システムなどの設備機器にて供給した場合の電気やガス、灯油などの形で消費するエネルギー量です。最終エネルギーは、エネルギー効率の高い設備機器を使用すれば「必要エネルギー」よりも小さく、反対にエネルギー効率の低い設備機器の場合は「必要エネルギー」よりも大きくなります。 この「最終エネルギー」からは実際に支払うであろう光熱費を理論値で算出することができます。 最終エネルギーは、消費者にとっての「家の燃費」(ランニングコスト)を評価するための経済的指標となる数値でもあります。 |
Step3 CO2排出量 ある住宅で室温を冬期20℃、夏期27℃以下、一定の給湯使用などの所定の生活を一年間過ごした時に、冷暖房、給湯、換気、照明を使用するのに必要となるエネルギー量(エネルギー需要)です。 必要エネルギーには、給湯器や発電システムなどのアクティブな設備効率は含まれていません。断熱性能や日射コントロール性能などの建築物としての住宅自体の省エネルギー性能を示す値なのです。数値が少ないほどに高性能であり、高い居住快適性や健康性能を有していることになります。 |
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等級の目安 S+:極めて優れた省エネルギー性能のランク S :概ね認定低炭素の認定基準以上の性能ランク(次世代省エネ基準にくらべて10%以上の削減) ただし、建物省エネルギー等級は、設備効率を反映していない建物自体の省エネ性能評価であるため、 認定低炭素の認定水準とは大きく異なる評価になることがあります。 A :概ね次世代省エネ基準(平成11年基準)以上の性能ランク B :概ね新省エネ基準(平成4年基準)以上の性能ランク C :旧省エネ基準(昭和55年基準)以上の性能ランク D :旧省エネ基準を下回る性能だが、何らかの断熱対策を行っている性能ランク E :無断熱仕様の性能ランク |
エネルギーパスの第三者認証とは? エネルギーパスの評価は、基本的には設計者が、エネルギーパス の評価プログラムを用いて自己評価します。エネルギーパスの第三 者認証制度は、この自己評価書を基に、日本ERIが第三者機関とし て客観的な立場から、認証を行うものです。 住宅の設計図や設備の仕様書等の資料を基に、住宅の設計仕様と エネルギーパスの評価内容とが合致していることを確認し、認証書 を発行します。 認証書ホルダー内の第三者認証書に添えられているのが、自己評 価書です。 自己評価書には、より詳しい住宅の燃費性能等が表示されていま す。 |
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エネルギーパス自己評価書.pdf |